お米の知識

11月、水稲の収穫も各地で一段落した頃ですね。

普段目にする田んぼから、どのくらいのお米がとれるか、考えたことがありますか?

今回は、そんなお米についての豆知識を紹介します。

1.お米の消費量

一人1日1合(150g)食べると想定すると、

一人1年あたりのお米消費量は、60kgとなる。

これは、ちょうど1俵(=60kg)にあたる。

計算式:

150g×365日=54.75kg≒60kg/年

2.単位

1反・・・古代の定義では、米1石(=1,000合=150kg)を収穫できる面積

一人1日3号食べるとすると、丁度1石は一人あたり年間米消費量に相当した。

1反は300歩(歩=左右の歩み合計で数え、180cm四方の面積をさす。1坪に相当)に相当する。

現在は、1反=10畝=1,000㎡

1俵・・・米60kg、つまり現代の一人当たり年間米消費量に相当する。

3 現代の米収量

過去5年は、反当たり520~540kgを推移している。

100年前と比べると、収量は倍増している。

*収量は、1.7mmのふるい目幅で選別された玄米の重量。農産物規格規定に定める三等以上に相当する。

令和2年度で見ると、主食用作付面積(136万ha)に10a当たり収量(531kg)を乗じた収穫量(主食用)は、722万6,000tとなった。

一人当たり年間消費量を60kgとすると、

60kg/人=60t/1,000人なので、

722万6,000tは、120,433,000人分≒一億二千万人分の年間米消費量に相当する。

日本の人口は1億2512万人(令和3年10月現在統計局データ)なので、現代日本全国の主食米生産量は、ほぼ日本の人口が消費する米一年分に等しい。

4 米生産収支

米取引価格は、品種、年次によって大きく異なるが、一例として令和元年度の全国平均値をみてみる。

令和元年産米取引価格(/60kg)は、全国平均15,531円だった。

一方、令和元年産米生産費(資本利子・地代参入)(/60kg)は個別経営で15,155円、経営法人経営で11,723円だった。

従って、令和元年産米の収益(/60kg)は、個別経営で376円、経営法人経営で3,432円と計算される。

令和元年産米収量(/10a)は全国平均528kgだったので、令和元年産米の収益(/10a)は、個別経営で3,308円、法人経営で30,201円と計算される。

野菜と比較すると、単価の低い露地野菜(ハクサイ)でも10aあたり所得は10万円台なので、日本における水稲の10aあたり収益は、法人経営体であってもかなり低い水準である。

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